SHERLOCKシーズン2 ネタバレ有りの個人的感想!
※以下、SHERLOCKシーズン2のネタバレを含む
感想記事となりますのでご注意下さい。
舞台を21世紀のロンドンに移し、
事件も謎もレベルアップした現代のシャーロック・ホームズ。
シーズン2はシーズン1よりも更に事件の加速度が増しています。
第1話:ベルグレービアの醜聞 (原作:ボヘミアの醜聞)
「さる高貴な人のスキャンダラスな写真を取り返してくれ」
ホームズの元に依頼を持って来たのは、
英国政府の機関に勤めるホームズの兄(マイクロフト)。
自宅にいたホームズは、裸にシーツを巻いただけの姿で拉致され、
連れて行かれた先はバッキンガム宮殿!
遅れて駆けつけたワトソンがホームズを見て一言、
「パンツ履いてる?」「ない」履いてないんだ!笑。
(ホームズ兄の連れ去り方って、いつもこんな。笑)
原作でホームズが親愛(?)を込めて「あの人」と呼ぶ、
ホームズを負かした唯一の女性、アイリーン・アドラー女史が登場します。
(人物設定がスゴイです!)
アイリーンは、さる高貴な人のスキャンダラスな写真を撮影、
携帯に保存して持ち歩いている。
ホームズ兄はその写真が公開されるのを恐れ、携帯の入手を弟に依頼。
ホームズはアイリーンが仕掛けたパスワードを2度解くことになります。
1度目は携帯の入った金庫のロック。火事を装ったホームズの作戦に、
うっかり金庫の場所を視線で教えてしまうアイリーン。
けれども、そこにはロックナンバーが。
アイリーンは「あなたには既に教えたわ」
(このためにあんな大胆な姿で2人をお出迎えしたのね!)
2度目は携帯本体に掛けられたロック。
無理やりこじ開けようとすれば爆発する仕掛け。
「なら、データが悪用されないように爆破するまでだ」というシャーロック兄。
さあ、I AM ○○○○ LOCKED の暗号が解けるのか?
チャンスはあと1回!
「意味の無いただの数字にすれば良かったんだ。そこに意味を持たせた、君の負けだ」
お見事!シャーロック!
だが、秘密を知りすぎたアイリーンは組織に狙われ、命を落とす。
事件後、捜査資料を持って来たワトソンに、
アイリーンの形見とも言うべき携帯をくれと言うホームズ。
「データは全て消去されてる。何もないぞ」、「持っていたいんだ」
一度でいいから、好きな相手にこんな風に言われてみたいものです。ラブです。
第2話:バスカヴィルの犬(ハウンド) (原作:バスカヴィル家の犬)
原作では魔犬伝説のある古い屋敷で次々起こる怪事件ですが、
今回のドラマの舞台は軍の施設です。
とても人気のある作品なので、アレンジが楽しみです。
寂れた荒野にある村、バスカヴィル。
第2次対戦中から生物・細菌兵器の研究がされている
という軍の施設があるばかりで、他には目立った観光施設もない。
が、ここで最近体が熊のように大きく、
赤く光る目の犬を見たという目撃情報が相次ぐ。
その正体とは?逃げ出した軍の実験動物なのか?
バスカヴィルは軍の施設ということで、一般人は立ち入り禁止。
そこでホームズが潜入のために使った手段は、
英国政府に勤める兄、マイクロフトのIDカード!
「兄は政府の一員とうより、政府そのものだ。言ったろ?魔法のカードだって。」
先日お兄さんにやられたこと(裸で拉致)の復讐?
この兄弟、ホントいい性格してる(笑。
潜入時にはワトソンも元軍人らしく、
「突然の訪問など聞いてません!」という軍関係者に
「抜き打ちってヤツだ。これは命令である!」とビシッと敬礼。さすが!
「魔犬だ、魔犬はいたんだ!(ホームズさん)あなたも見たでしょ?」
「僕は何も見ていない。いや、僕は見た、僕が想像した通りの(魔犬の)姿を。」
果たして、ホームズが見た犬、ハウンドの正体とは?
第3話:ライヘンバッハ・ヒーロー (原作:最後の事件)
遂に、宿敵モリアーティと正面対決する事になったホームズ。
原作では「最後の事件」のタイトル通り、
ライヘンバッハの滝に2人で落ちて死んでしまいます。
ドラマの中でモリアーティが
「落ちることは飛ぶことと同じだ。ただ目的地がより明確なだけで」
と言ったのが印象的でした。Fall=落ちる、滝、掛け言葉なんですね。
ホームズは、英国を代表する画家、
ターナーの作品”ライヘンバッハの滝”を取り戻した事件から、
”ライヘンバッハ・ヒーロー”と呼ばれるように。
様々な事件解決に貢献し、マスコミの注目度もうなぎ上り。
そんな折、今まで”犯罪コンサルタント”と称して決して
表に出てこなかったモリアーティが、ロンドン塔、イングランド銀行、
ペントンビル刑務所の3箇所の警備システムを
同時に破るという前代未聞の大事件を起こします。
英国屈指のセキュリティを誇るこの3箇所への
同時攻撃・万能の鍵は、社会を大きく震撼させることに。
モリアーティは逮捕されて裁判に掛けられるも、何故か無罪に。
そして、世間の目はモリアーティの鑑定人として呼ばれた”ホームズ”の方へ・・・。
駐英米国大使の子供が誘拐された事件が発生、
大使より直々に依頼を受けたホームズは、足跡の痕跡だけで犯人へと辿り着く。
「私たちにはこんな捜査は無理です」「だから、奴は天才なんだ」
「そういう見方もできるでしょうが、こうも言えないですか?全ては自作自演だと」
真綿で首を絞めるようにホームズを追い詰めるモリアーティ。
そして衝撃の暴露記事が。
「モリアーティはホームズの作り上げた偽者だ!!」
ホームズが自分を持ち上げるために、リチャード・ブルックという俳優を使って、
ジム・モリアーティなる人物を作り上げ、事件を捏造していた、と。
「君が死なないと、君の大切な人が死ぬよ。殺し屋は3人、ターゲットも3人だ。」
「ハドソン夫人、レストレード、ワトソン・・・」「さぁ、どうする?(モリアーティ、ニヤリ)」
まだ命令撤回のチャンスはあるはずと、最後まで抵抗するホームズ。
それを見て、「なら私が死ねばいい!」と銃で頭を打ちぬくモリアーティ。
万策尽き、大事な人を守るために、ホームズが取った行動とは・・・。
リチャード・ブルック(英語)=ライヘンバッハ(ドイツ語)
最初からそのつもりだったのですね。全てはホームズの名声を貶めるための計画。
「僕は、君の事を知っている。君の嫌な奴っぷりは演技とは思えない!」
ワトソンのこの言葉、私もいっぱい叫びたかったです。
だって、本当に嫌な奴は、最後に嫌なやつになろうとして、
友達に嘘なんてつかないでしょ?ホームズ~~~(涙
ラストシーン。お墓に向かって、
「僕のためにあと1回だけ奇跡を起こしてくれ。ダメだ、ダメだよ、こんなのは・・・」
と涙ぐむワトソン。ホームズ~~~~!!!(涙涙涙
シーズン2は”死”が多かったような気がします。
第1話のアイリーン、第3話のモリアーティとシャーロック。
でも、皆本当はどこかで生きてる気がするのは何故かしら?
それから、モリー(聖バーソロミュー病院勤務)、
あまりにヒドイ扱いで可哀想でしたけど、
ホームズが最後に心を開いて「僕はもうすぐ死ぬ」
と会いに行った女性でもありました。
モリーとの関係はどうなってしまうの?
この先の進展はありなの?無しなの?
この続きは、シーズン3でお会いしましょう!